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野良師のつぶやき
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「野良師のつぶやき」

甑倒しのお祝いで(長文)

冨田酒造の甑倒しのお祝いに、昨晩は木ノ本の「己高庵」にて打ち上げの杯を頂きました。

己高庵は木之本町の古橋という東部の山裾にある宿です。
温泉ではないようですが、小さな露天風呂もあります。昨日はお風呂と食事を頂きました。


ちょうど満月(正確には十六夜月)だったので、露天風呂から輝く月を見上げることができました。雲もほとんど無く、いい風情。 蔵の仲間と裸のつき合いです。 で、宴会。 もちろん乾杯は持ち込んだ「七本槍」の大吟醸にて。搾りはじめたばかりのこのお酒、後味のすっきり、さらりと呑みやすくされどコク在り、こんなお酒で乾杯できるとは蔵人冥利。 もうすぐ店頭に並びますよ。お楽しみに。 (もちろん、この己高庵でも七本槍は飲んで頂けます。宣伝まで) 料理長が替わったとかで、料理も美味しい! 料理名ってのがいまいち分からないのですが、鍋を中心に、締めサバ、生麩にうにをのせて出汁の寒天みたいなものに浮かばせたヤツとか、子つきの鮒の刺身をはじめとする刺身盛、などなどなど。(←うん。我ながら、いいかげんな食事説明だな。悪しからず) カラオケで盛り上がりながら、騒ぎました。 冨田酒造、愉しいメンバーに囲まれたいい職場です。 お酒も喜んでくれてるかな。 お酒を介してこんな蔵の雰囲気が少しでも伝わるといいなと思う。 翻って、自分のお米を召し上がっていただくことで、ぼくやぼくの周りの諸々が伝わるといい。 今年の米作りでは、もしかしてもしかすると、我が米「天地の唄」だけを使ったお酒が造れるかもしれない。 もしも実現したら、みなさん、是非一緒に乾杯しましょね! ▼ さてさて前フリはここで終わり。昨日はこんなコト↓を考えました。 「酒飲みに行こか」ってな会話で使われる「酒」はアルコール全般を指して使われますし、「ご飯にしよか」っていう時の「ご飯」は食事全体を指しますよね。 けれど単体で「酒」「ご飯」っていうとそれぞれ「日本酒」「(碗に持ったいわゆる)米飯」を指すことが多いものです。 「お酒」にも「ご飯」にも広義と狭義の意味があるっていうのは、たぶん、それだけ生活に密着した存在だからかなあと想像します。欠くことのできない存在。 そしてまた、それだけ食生活において重要な位置をしめている象徴のふたつが、お仏壇に備えられるっていうことに日本人の心意を感じます。 って書いてるけど、朝ご飯にパンとコーヒーで育った世代は、近い将来お仏壇にパンとビールを備えたりするのかも?! いやいや、たぶん杞憂でしょう。 「お米」や「お酒」にはパンなどとは違って、何か神的な力があるような意識を(あくまで日本人は)心の奥で持ってる気がします。見た目が「白」「透明」ということも関係しているのかな。 そう考えるに至って、これらの生産に携わっていることがちょっこり(※)誇りに思えました。 (※「ちょっこり」はうちの杜氏がよく使う単語。能登弁らしい。「少し」「ちょこっと」を意味するのだけれど、とても耳当たりが可愛くて、蔵人の間での流行言葉なのです)

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