お米を育てています
「天地の唄」という名を付けました。「天地の唄」は「あめつちのうた」と読みます。ぼくの想いを言葉にしました。
ここは高時川の源流です。降った雨、積もった雪は皆、ここから川となり、我々の生活を潤し、最後は海へと注ぎます。
天は太陽と雨、そして風。地は言わずもがな、土です。この要素がそろって、初めてお米は育ちます。
いえ、お米だけではありません。その環境に気に入ったあらゆる生物がそこに集まってきます。
人間はそれを温かく見守るだけしかできません。色んな栽培方法、肥料、理論、どんな手を加えようとも、所詮「お天道さま」のご機嫌一つですべてが決まります。不作豊作、所詮は神頼み。
だからか、昔の人たちは神を祭り、感謝し、そこから日本独自の文化が生まれてきたのでしょう。
そんなすべてをひっくるめて、ぼくはお米作りをしていきたいと思っています。ナニをエラソウに、と思われるかもしれませんが、お許しください。
天と地による共鳴の実りをぜひ一度ご賞味願えればと思います。
「天地の唄」
「天地」と書いて「あめつち」と読みます。天と地の狭間にあるすべての万物をさす言葉でもあります。
私たちの仕事は食べ物を作ることではありますが、植物は人間の思い通りに育たず、人間がどれほど手を加えようとも、すべてを思い通りに管理することは出来ません。最後は自然の力に頼ることしかできないのです。
太陽、雨、気温、風。例えば台風や冷夏などの年はどれだけ肥料に気を遣おうとも、その作業が全く無に帰すことがあります。栽培の鍵は気候・気象にすべてを握られていると言っても過言ではないのです。
陶芸は釜から出すまではどんな器ができあがるのか分からないと言います。色艶や模様がどう現れるかを思い通りにコントロールすることは出来ない。
農業もしかり。種を蒔いた時点で収穫物の質や量を想定することはできません。一種の芸術のような気もします。
お米は天の恵み。
「天地の唄」は空と大地に育まれたお米、天の鼓動と大地のメロディのセッションなのです。 さらには、その唄に私の想いも少しだけ練り込んでみました。
つぎはそのコーラスにあなたが加わる番です。心地好い響きを楽しんでください。
ところで
「天地の詞」という言葉でweb検索してみてください。面白い詩を発見しました。
日本語50音すべてを用いた詩で有名な「いろは歌」。昔はよくかなを一度ずつしか使わずに詩を作る。という遊びをしていたようですが、その中のひとつに「天地の詞」があります。
あめ つち ほし そら
やま かは みね たに
くも きり むろ こけ
ひと いぬ うへ すゑ
ゆわ さる おふせよ
えのえを なれゐて
というモノだそう。最後の12音は支離滅裂で、尻すぼみな詩ですが、その部分以外はすべて2文字の自然物で構成されたちょっと変わった詩。
へえ、なかなか面白い詩だなあと思ったので、ご紹介まで。